ACE : Flex 3 with AIR

概要

Adobe社より提供されている認定エキスパート資格の1つで、RIAアプリケーションフレームワークであるFlex 3を対象としたものです。公開されている情報を見ても分かる通り、単純にFlex 3のUIコンポーネントActionScriptの文法だけを覚えれば良いと言う性質のものではなく、「Flexアプリケーションを一通り作る上で必要となる知識」が出題範囲となっています。Flex 4が見えている状況ではありますが、包括的に知識を整理するためのモチベーションと考えれば十分受験する価値がある試験だと思います。

対策

試験内容については言及できませんので、私が立てた戦略と実際にやった対策をご紹介します。この試験に関しては、いわゆる公式の対策本の類いが出版されておりません。したがって「教科書を暗記」という多くのベンダー系試験で有効なワザが使えません。そこで、試験範囲が前述の通り「アプリケーションを作るのに必要な基礎知識」だったことから、私は以下の2段階で準備をしました。(仕事でのFlex歴は半年ほどです。)

  1. 解説書を1冊読んで、Flexを体系的に理解する。
  2. 出題範囲になっているコンポーネントを使うようなアプリケーションを作ってみる。

体系的に理解する上で実際に使ったのはこちら:

Flex3 in Action

Flex3 in Action

イン・アクションシリーズ全般に言えることだと思いますが、これも良書です。


ただ、これだと試験範囲をカバーできていませんので、実際にアプリケーションを作るにあたってはこちらと:

AIRプログラミング入門1.1日本語版対応

AIRプログラミング入門1.1日本語版対応

あとはFlex/AIR/LCDSの公式ヘルプを参考にしました。この公式ヘルプは非常に出来が良く、普通に開発をする時にも重宝します。普段あまり見ていないという方はぜひどうぞ。


あとはちらっとしか目を通せなかった本ですが:

Adobe Flex 3 & AIRではじめるアプリケーション開発

Adobe Flex 3 & AIRではじめるアプリケーション開発

出題範囲をだいたい網羅していて、なおかつ実際に手を動かしてアプリケーションが作れるという観点からするとかなり良かったかもしれません。


結果は84%ほどの正答率で無事合格でした。合格したこと自体はもちろんうれしいですが、それよりも対策を通じて包括的に勉強できたことが良かったと感じています。



公式試験準備ガイド