「一緒に歩く」ことについて

久しぶりのエントリですが、新会社設立のお知らせとなります。 

新会社設立のご挨拶

平素は格別のお引立てを賜り誠にありがとうございます。

このたび、株式会社フルストリームソリューションズを設立いたしましたので、謹んでお知らせ申し上げます。

みなさまのおかげで培うことのできた知識と経験を生かし、質の高いサービスを提供していきたいと考えております。

今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 

株式会社フルストリームソリューションズ
代表取締役社長 和智右桂

コンセプト

近年のITを取り巻く環境の変化により、従来であればITへの依存がそれほど高くなかった事業会社においても、デジタル技術の活用を意識した事業の改革*1が求められるようになっています。しかし、こうした会社が事業改革を成功させ、新しい事業を軌道に乗せることは容易ではありません。それを難しくしている要因は大きく二つあると考えています。

ビジョン策定の難しさ

一つ目がビジョン策定の難しさです。事業会社がDXに取り組む際には、どうしても「デジタル」の方に目が行きがちですが、本質的に重要なのは「トランスフォーメーション」つまり、事業改革の方法です。「事業改革」である以上、まず重要なのは「どこに向かうか」を示すビジョンである、ということになります。

このとき難しいのは、このビジョンを「どこまで地に足をつけて設定できるか」です。たしかに、優秀なコンサルティング会社は数多くありますし、そういった会社の提案をもらうことは一案でしょう。ただ、「VUCA*2」などと言われる現在において、客観的に正しい答えを目指すことはその会社にとっての正解とは必ずしもならず、必要なのは、その会社の文化というか、DNAが染み付いたビジョンを策定することになります。

そうしたビジョンの策定には、当然、その会社の経営陣を含め、会社の文化をよく知るメンバーでの深いコミュニケーションが必要になりますが、事業会社の主力メンバーは当然のように事業を運営するのに忙しいもので、腰を据えてビジョン策定をというわけにはなかなかいきません。

体制構築の難しさ

ビジョンが策定できたとして、そこに向かうための仕組みづくりの一環としてシステム構築が必要になるのはもちろんですが、並行して、その仕組みを運用保守していく組織体制を作っていかなければいけません。しかし、そうやって組織改革をしていく際にも当然、現行業務は続けなければいけません。それはつまり、「現行業務を続ける/新しい仕組みを作る/新しい仕組みに順応した組織を作る」の三つを同時にやらなければならないことを意味します。

これを自分たちだけでやりきるのは容易ではありませんが、だからと言ってどこかの会社に一括で外注して済む話でもありません。

 

こうしてみると、「ビジョン策定」にしても「体制構築」にしても、事業会社にとって必要なのは「一緒に歩く」相手ということになります。すなわち、自社の文化を尊重しつつ、一緒に考え、一緒に作るパートナーです。

 

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そんな存在になりたいと思って設立したのが、株式会社フルストリームソリューションズです。まだまだ小さい会社ですが、お引き立てのほど、よろしくお願いします。 

*1:一般的には、デジタルトランスフォーメーション、略してDXと呼ばれるものです

*2:Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を並べたもので、要は予測不能な状況を表しています