UMLモデリング技能認定(UMTP) L2

概略

UMLモデリング技能認定ではモデリングスキルがL1〜L4まで四段階で分けられており、L2はそのうち、下から二番目。ただし、L3とL4はまだ実施されておらず、従って現段階(2006/7/9)で取得できる最高レベルとなっています。UMTPのサイトによれば、L2のモデリングスキルは以下の2点だそうです。

  • 開発範囲の一部を担当し、モデリングができる
  • 他者のモデルの意味を理解できる

対策

とりあえず、翔泳社から対策本が出ているので一度はやっておくのを前提に、その上でいくつか・・・

L1では「基礎知識」が問われたため、それなりに覚えることが多かったのですが、L2では特に「暗記すること」はなかったように思います。その代わりに問われているのは、UMLのことをある程度「理解」できているかどうか。とはいえ、メチャメチャ複雑なモデリングが出題されるわけではないので、L1対策をある程度しっかりやった人なら、特に問題なく通過できる試験だと思います。

ただし、対策本との差分がない訳ではありません。例えばクラス図一つ書く場合でも、対策本では単純にパズルのように当てはめるだけですが、本番では一部に、どのようなモデリングが最適なのかを考えさせる問題が出ます。また、統一プロセスに関する知識を問う問題が若干出題されます。

という訳で、100%の合格を目指すなら、

  1. 翔泳社の対策本の内容を正確に理解する。
  2. 統一プロセスについて、それなりに自分で調べて整理しておく。

といった事が必要になるかと思います。


対策本巻末の模擬試験でギリギリだと本番危ないですが、いずれにしても、それほど難易度が高い試験ではないという印象でした。



翔泳社の対策本は現在(2009/02/14)第二版が出版されています。
UMLモデリング教科書 UMLモデリングL2 第2版

UMLモデリング教科書 UMLモデリングL2 第2版