ソフトウェア開発技術者

概略

いわずと知れた、「基本情報技術者」の上位資格です。色んな場所に転がっているであろう詳細は割愛しますが、会社で言われたことを引用すると、「旧二種はちょっと勉強すれば誰でも取れるけど、旧一種は実務にも近いし、かなり評価されるよ。」だそうです。現場を見ても、中堅以上のスキルと経験を持った人が数名持っている程度なので、上を目指すなら基本情報で止まらない方がいいのかもしれません。個人的な感触としては、基本情報試験の延長戦。試験範囲もかなり重なっているので、基本情報に合格した勢いで半年後に受験するのが効率的な気がします。

対策

必要なのは努力と覚悟だけ、かもしれません。対策本は山ほどあるし、どれを選んでも最終的には対して変わらないような気がします。100%の合格を目指すなら、試験前にやるべきマスト事項としては、【四年分は過去問を解き、全てにおいて合格点を出すこと】ですね。可能ならば本番と同じタイムテーブルできっちり時間を計って実施し、合格点に届かなければ丁寧に解説を読んで後でリトライ。つまり、本番含めて最低でも五日は休日を潰す覚悟が必要になります。


基本情報技術者との違いは、めんどうな計算問題が減っていることと、午後に実務寄りの問題が出ること。基本情報が、エンジニアとしての基礎体力が問われる試験だとすれば、ソフ開では、実際にシステム構築をするための基礎知識があるかどうかが問われているような気がします。とはいえ、勉強法としては教科書→問題集(過去問)の基本パターンで大丈夫な点は基本情報と変わりません。一般的によく言われているのが、午後Iで時間が足りなくなる、というテーゼですが、対策としては以下の2点ではないかと思われます。

  1. 過去問演習を十分にやって、思考パターンを作っておく。
  2. 事前に各問に対する時間配分を決め、あふれたら次の問題に移る。

目安としては、問1〜4がそれぞれ15分。問5、問6がそれぞれ20分といった所でしょうか。


午前・午後IIに関しては時間が問題になることはほぼ無いと思います。午前に必要なのは、努力。午後IIは知識が問われることがあまりないので、じっくり考えればフルスコアも可能だと思います。



合格率を見ると10%強ですが、まず午前の段階で座席の7割程度しか人がいません。一年程度の経験と一定量の勉強で問題なく取得できそうな感じですが、仕事をしているエンジニアにとって真に問題なのは、どういう対策をとるかよりもむしろ、どうやって勉強する時間を作り出すかなのかもしれません・・・