Sun Certified Web Component Developer for the J2EE

概略

Javaコンピューティングの基礎知識を既に修得している方向けの試験で、システム開発に不可欠なサーブレットJSPといったプログラミング能力の包括的な知識をテストします。」とsun社のサイトにある通り、SJC-PJavaの文法に関する知識を問うものであるとするなら、このSJC-WCは、サーバーサイドJavaの知識を問うものですね。多くの方が、SJC-Pの次に受験を目指すものではないかと思います。

対策

・・・結論から言うと、これで完璧という対策が見当たりません。まず、世の中に出回っている参考書は全て、バージョン080を対象としたものであり、現行の081とは、難易度・内容ともに大幅に変わっています。したがって、お勧め問題集というものは存在しません。第二に、この試験で問われる知識の8割*1以上を網羅しているJ2EEの入門書というものも、どうやらなさそうな予感がしています。したがって、独学で取得するためには、以下の何段階かの条件をクリアすることが必要になるかと思います。

Step1- サーバーサイドJavaの習得

なんか、J2EEってフレームワークが相当しっかりして来ているので、普通にPGとして現場に入ると、ほとんど意識しないで仕事が出来たりしません?リクエスト・レスポンス・セッションといった各スコープの概念をはじめ、基礎を習得するために、まずは、試験のことを意識しない勉強が必要になるかと思います。とっかかりやすそうな教科書がこちら↓

速習サーバーサイドJava (C MAGAZINE)

速習サーバーサイドJava (C MAGAZINE)

Step2-旧バージョン(080)の試験勉強

資格を取るための勉強っていうのはあまり好きではないんですが、試験である以上、必要なのは出題パターンの把握だと考えています。問題を解いたほうが知識も頭になじむということを考え合わせても、これはやっておいた方がいいと思いますね。紫教科書も悪くないですが、内容の濃さから言って、こちらがおすすめです↓

実力チェックJava2 Webデベロッパ問題集

実力チェックJava2 Webデベロッパ問題集

Step3-バージョンアップ対策

上と矛盾するようですが、081と080はまったくの別物です。上の問題集で9割取れようが、10割取れようが、落ちるときは墜ちる、それが081です。SJC−WCの公式サイトで、出題範囲を正確に把握しつつ、旧バージョンとの違いを丁寧に埋めていく勉強が必要になります。その時に役立つ参考書を二つほど。

JSP標準タグライブラリ (Javaプログラミングツールズ)

JSP標準タグライブラリ (Javaプログラミングツールズ)

ただし、完全ではありません。本番では、Webコンテナの仕様みたいなところまで、えげつない質問が飛んできます。


ここまでやって、僕の本番正答率が、47/69(68%)でした。合格に必要な正答率が62%である以上、運が悪ければ墜ちている可能性もある数字です・・・

Step4 - 折れない心

感覚としては、SJC-Pに近いです。多数選択させる問題が多く、完璧に把握していないと正解させてくれません。また、誤訳だろっ!という設問も少なからずあり、Englishボタンを押して確認しないと、危ないことこの上なしです。それでも、ここで紹介したような対策をがっちり取った上で、選択肢を一つ一つ丁寧に検討すれば、とりあえず合格点は取れると思います。


こんな感じですね。幸運を!



その後、翔泳社より、バージョン081の対策本が出版されました!
Webコンポーネントディベロッパ(SJC-WC) (SUN教科書)

Webコンポーネントディベロッパ(SJC-WC) (SUN教科書)

多くの人が待ち望んでいた一冊なのではないでしょうか★

*1:合格するために必要な正答率は6割